プロジェクトメンバー日誌

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2023.11.15
検査科です
メンバー日誌

検査科放射線担当です。

 

 

診療放射線技師として仕事をしていると、子供が誤飲してしまったという場面に出くわすことがあります。レントゲン検査では体内の様子を把握することができるので、機械を体に入れなくても何を誤飲してしまったのかを見つけることができます。

 

レントゲン検査ではX線という放射線を使って画像を作っているのですが、この放射線はX線が吸収されるもの(金属など)にぶつかると、検出されるもX線の量が少なくなります。逆にX線があまり吸収されないものにはぶつかっても影響が少なく、検出されるX線の量も多くなります。その結果、金属のような物質と人体の組織にぶつかった時に色の異なる画像を得ることができます。

 

下の図は誤飲するケースの多いものをレントゲン検査にて撮影したものになります。硬貨や磁石、乾電池といったものは金属でききているので、X線が多く吸収され、白く写ります。輪ゴムやゲル、プラスチックのケースでは、X線の吸収が少ないので、灰色っぽく写ります。空気はほとんどX線の吸収がないので黒く写ります。

 

体内にこれらの物質が入ってしまった場合でも、金属製のものであればすぐわかりそうですね。灰色っぽく写ってしまったものについては人体の組織の色との違いを識別するのが難しくなります。しかし、体に有害なものではない場合には少し様子を見るという診断になることもあります。もし、お子様が誤飲してしまった場合でも慌てずに医療機関を受診してください。

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