プロジェクトメンバー日誌

BLOG
2022.5.17
副看護部長のつぶやき
メンバー日誌

皆さんこんにちは。副看護部長です。

今回は私のつぶやきを聴いてください。

 

私は2月に、孫を亡くしました。1歳7か月でした。この子は先天性の障害があり、1年以上の生存率もかなり低いといわれていました。それでも生まれた翌々日には数時間の手術を受け頑張りました。人工呼吸器、口からも鼻からもチューブが入れられベッドの周りは医療機器だらけ。新型コロナの影響でいつどうなるかわからない孫に県外在住の私たちは面会することもかないませんでした。1歳の誕生日を迎え次は2歳の誕生日までと期待を膨らませ、年が明けてからは面会の許可も出て、仕事の都合がついたら面会に行くと約束したわずか数週間後突然の訃報でした。

今、私たちに残っているのは、パパ(息子)にあやされた時に見せた“奇跡の1枚”といわれる笑った顔の写真です。生きている間抱っこもできなかった悲しさ、悔しさでこの写真を見るとつい目頭が熱くなります。

わたしの話はこれくらいにして・・・

 

そんな中、世界ではロシアによるウクライナへの侵攻が連日報道され、子どもたちの施設や病院が攻撃される映像は本当につらいです。また、後を絶たない子どもへの虐待や、いじめが原因の自殺など。子どもを取り巻く環境に、「どうして?」という気持ちがわいてきます。本来、大人は子どもを守る立場なのに何が起きているのだろうか?

尊い命をいとも簡単に奪うことが許される世の中になった?そんなことがあってはならない。何とかならない?と考える時がある。

先日、講演会の中で、先生が「最近はハウスはあってもホームがない家庭環境が多くなっている。」と述べていました。この違い、皆さんはわかりますか?

ハウスは建物そのものである一方、ホームは心の拠り所、ふるさとの意味があります。昔はおじいちゃん、おばあちゃんが家にいて、いろんな話をし、いろんなことを教えてくれました。家族がつながっていたんですよね。今は核家族が増え、家の中に個がそれぞれいても、その個と個はつながっていない家族が多いんだろうなと痛感しました。私は子ども病棟の師長も経験したので先生の言葉に“なるほど”と思いました。

ハウスがホームになれば虐待やいじめは減ると思いませんか?

子どもはいつか自立します。それまでホームで見守りましょうよ!そうした環境で育った子どもは自立したときホームを作ると思います。救える命は救ってあげたい。それが私の願いです。

ちょっと熱くなりました。つたないつぶやきに最後までお付き合いいただきありがとうございました。

ARCHIVES
NEW ENTRY
病院見学申込みフォーム