プロジェクトメンバー日誌

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2025.8.29
YBCラジオの収録に行ってきました!
メンバー日誌

医局スガイです。YBCラジオの「Drアドバイスで今日も元気」の収録のため山形放送のメディアタワーに行ってきました。このDrアドバイス、一週間にわたって、医師の専門領域の話、フリートークのほか毎回一曲リクエストが流れます。ベテランの「家元」加藤ディレクター、担当アナウンサー、医師で、2時間くらいかけて一週間分の番組を一回ずつ収録していきます。私が収録した回で放送7000回を突破…。毎回手探り、ほぼぶっつけ本番で人気番組を作ってきたベテランディレクターの加藤氏はまさに家元。

今回のテーマは「こころの医療センター10周年、医療観察法病棟医10周年を迎えて」。今年2025年はこころの医療センターが2015に開設され10周年という記念すべき年。ただ、私はこのDrアドバイス、今回が3回目の出演で、一昨年も出演していて、今年がこころの医療センターにとって記念すべき年だったから依頼が来たわけでは全然ありません。前回はかけたい曲が5曲あるという理由で医師会理事会の広報の先生にラジオ出ていい?と交渉したらすぐ話が決まった。どの地区でも毎年喋ってくれる先生を探すのに苦労していて、自分から出たがる医師はレアだったため、今年依頼が来たものと思われます(笑)。このDrアドバイス、10代くらいでオールナイトニッポンとか深夜ラジオを通っている私どもの世代は意外にこの番組を聞いていて、実はひそかな人気番組。

私もこころの医療センター開設と同時に専従で医療観察法病棟を担当することになって10周年を迎えました。2005年(平成17年)に法施行された医療観察法も今年で20周年。スタート時から医療観察法をけん引してきた第一世代の病棟医が一線を退き、医療観察法業界も世代交代が進んでいる感があります。「アクセスの悪さを埋める丁寧なフットワーク」を信条とした病棟であろうという理念で病棟を運営して10年、気づくと開棟時からずっと病棟に在職していたメンバーは誰もいなくなってしまった…。

毎年のサマーセミナーで病院見学に来てくださる研修医、医学生の皆さんは、病棟の性質からちょっと身構えて病棟の見学に臨む方が多いようですが、医療観察法病棟、ミーティングを通して自身の体調変化に気づき、それをちゃんとスタッフに相談できるという過程を非常に重視しますので、皆さん拍子抜けするくらい病棟は開放的な雰囲気です。

医療観察法はチームで困難事例の支援体制を構築し、社会復帰を実現させるノウハウを一般の精神医療にも還元し、精神医療全体の底上げを目指すことを目標としています。通常のチーム医療では、医師の指示のもと、チームが動くといったチームのヒエラルキー(階層構造)がどうしてもありますが、医療観察ではこうした古典的なチーム医療の階層構造を排してチームで議論して治療方針を見出していこうという理念があります。チームが対象者のために何ができるか議論しているうち自然発生的に出てきた、これぞ医療観察といえる対象者の家族関係の修復のためのアプローチのエピソードや、病棟の初期メンバーが作り上げた、ミーティングで対象者にとにかく発表してもらう「ねっとり文化」が、スタッフが入れ替わっても受け継がれていて、ちょっとやりすぎではというくらい対象者に今日の体調の変化とその理由を表現させるのですが、ミーティングでもまれることで、対象者の援助希求行動は確実に向上している? スタッフ主導で作り上げられてきた当院チームの文化など、医療観察法、そして一般精神医療のチーム医療事情についてお話しさせていただきました。

さて、このラジオ番組ですが、自分で選んだ曲を毎日一曲かけられるのが音楽マニアの私にはパラダイスのような番組。ただ、実際曲をかけられるのは2分前後で、曲の時間をカウントしてどうすると効果的に曲をかけられるか練るのが楽しみでもあります。

昨年はSHISHAMO、Bish、女子高生の飛び降り○○をテーマにしたあいみょんのMajorデビューシングル「生きていたんだよな」と割合ポピュラーな曲を取り上げて最後の日だけ、80年代New Weve of Heavy Metal世代の私にとって特別なメタルアンセム、SaberTigerの「All My Fear」をリクエストしてJPopからごりごりのメタルまでふり幅の大きい選曲でした。

今年も4曲ポピュラーな曲で最終日は私にとってのアンセム曲、VowWowのShot In the Darkにしましたが、私はVowWowめちゃくちゃ好きだったのですが、このVowWow、海外まで進出するも成功できず消滅に近い形で解散しており、解散後ボーカリストが都立高の先生になってしまったことメーカーの思惑で振り回されたことにメンバーが嫌気がさしていて、たまにセッションしても15年以上かたくなにVowWowの曲は演奏していなかった。2007年、忌野清志郎氏がクリスマスライブで押さえていた渋谷Axを清志郎氏が病気で使えなくなって、VowWowのメンバーが集まってセッションするというアナウンスが流れて私は早速チケット抑えていたのですが、たぶんVowWowの曲はほぼやらないだろうなと期待せず会場入りしていたら、3日間のリハで最初はあまり気乗りしていなかったボーカルがだんだん本気になって、荘厳なイントロの後まさかのShot In The Darkがはじまってほぼ全曲VowWow…。その後何回かShot~は聞くことができましたが、これを超えるShot~は聞いたことがなく、これまで見たすべてのライブのなかでこれ以上の瞬間ってなかったです。ラジオ局、CDしか使用できないので持っていたDVDのMP3音源をCDにしてこれを使いました。(59分30秒あたりからフェードインしてくださいというリクエストにディレクターさんが答えるのが結構大変でした(笑) 今回は演奏した5曲のうち4曲が毎年やっている病院祭のプロジェクトでベースを弾いたか、今年弾く曲、3曲がライブで実際見た曲。私にとって思い入れの深い5曲になりました。リクエストした曲がイントロだけで40秒になってしまってどこから放送に使うかでこまごました微調整が大変でしたが、収録自体はスムーズに進んで2時間程度で収録を終えることができました。

去年も何曲かエディットバージョンを作っていただき、毎回の面倒くさいリクエストに応えてくださって、こまごました調整をしてくれる加藤ディレクターさんの仕事ぶり、いつもながら感心しました、などとあいさつすると(私は特別なことをやってるわけじゃなくて)「来てくださった先生が心地よく過ごしていただけることだけ考えているんです。」非常に謙虚ながらとても深い人だなと改めて思いました。また4回目ラジオ出たいです、とお願いして収録会場を後にしました。

このラジオ、私の回は9月1日~5日までです。皆さんよろしかったらぜひお聞きください。

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