今回のブログは、昨年あたりから急激に進んだ老眼で日々悩まされている40代半ばの私が担当します。
以前から近視でメガネを愛用していましたが、遠くを見るときは装着し、スマホを見るときは外しています。最近ではパソコン作業中も外すし、そんなときにナースコールが鳴ればそのまま患者さんのところに行ってしまうことも…。
なぜいきなり老眼の話をしたのかというと、昨年自分が老眼を自覚し始めた頃「患者さんたちのメガネはどうなってるんだろう」「最後に視力測ってメガネ作ったのはいつ?」と疑問に思うことがありました。
10年以上前に作ったメガネを使っている。
最後に視力測ったのはいつだったか覚えていない。
視力悪くて雑誌が顔に接触しそうなくらい近づけている。
視力に問題を抱えていても自分に合ったメガネを手にすることができない患者さんがいることが分かりました。
「メガネ欲しい?」と聞けばみんな「欲しい!」と即答。患者さんのご家族にも説明して、出張販売してくれるという眼鏡屋さんに依頼。
そして待ちに待った出張販売の日がやってきました。
長い視力検査が終わり、どのメガネにするか選ぶ時
「フレームは太い方がいい」
「ブランド物がいい」
「レンズに薄く色を入れたい」
と目を輝かせて希望を口にする患者さん達。
こんなに熱心に話する人だったんだ〜と感動してしまいました。
受け取りの日、その様子を見に来た看護師の顔を見て「○○さんか〜思ってたより若いなぁ」「〇〇さん…かわいいなぁ」とキラキラの笑顔で普段よりもたくさんおしゃべりをしてくれました。
精神科看護は患者さんの良い部分や持っている力を引き出す事。眼鏡を作るという機会を作ることでうまく引き出せたような気がします。