プロジェクトメンバー日誌

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2019.12.25
CVPPPトレーナー養成研修
メンバー日誌

ホームページ担当の真坂です

 


 

先日、院内のCVPPPインストラクターとCVPPP委員が講師となり、職員8名がトレーナー養成研修を受講しました

【CVPPP(包括的暴力防止プログラム)とは、精神医療の領域において発生する興奮や攻撃、暴力に対し、専門的な知識や技術を基に包括的に対処できる技能であり、医療環境や医療の質の向上を図ることを目的としています】

 

その様子を、実際に研修に参加した 村田 美恵子 主任看護師のレポートでお伝えしたいと思います^^

 


 

今回4日間に渡り、CVPPPの院内研修に参加させて頂きました。

研修を受ける前は、『CVPPPは覚えることが多くて大変』『CVPPPの手技を完璧にマスターする必要がある』『CVPPPは暴力から守るもの』などの思いで、研修に臨みました。

 

初日の午前中は、CVPPPの理念や概論の講義でした。他の研修でも、CVPPPや暴力についての内容は何度か聞いたことがあったのですが、なぜかとても新鮮な気持ちで受講していました。というのも、CVPPPの理念という概念の意識そのものが、全く違う方向性であったことに気が付いたからだと思います。

そして、ブレイクアウェイ・チームテクニクスの実践が始まりました。ブレイクアウェイは、連日2人で復習も兼ねて実施しました。チームテクニクスは、グループに分かれてそれぞれが役割を決め、ローテーションしながら行いました。インストラクターはそれは見事で鮮やかに、何よりもスピーディーにCVPPPを披露していました。見学していると分かった気になっても、実際自分が行おうとするとなかなか難しく、次の手技に移ると前の手技を忘れて・・・それの繰り返しだった気がします。特にチームテクニクスでは、ほかのメンバーの声かけやアイコンタクトがとても重要であり、改めてチームで行う意義というものが理解できました。それぞれの手技を行っていると、立場が変われば見えるものや感じることが違ってきました。患者さんサイドでは、やはり次に何をされるのか、自分はどんな状況になっていくのか、と不安や恐怖が芽生えます。CVPPPを行うスタッフ側になると余裕がなくなり、自分の手技にばかり没頭してしまいがちで、大事な部分が欠如していることに気づく機会でもありました。

この研修で、単にCVPPPの手技の上達だけではなく、まず言語的ディエスカレーションを活用すること・興奮や怒りを表現している患者さんに、第一選択にCVPPPが有効なのではないこと・いろんなコミュニケーションから発展させた交渉術というものを展開させる必要があること・何よりも患者さんの安全、スタッフの安全が最優先であること・そして最終手段に身体介入があるべきだということを学びました。

手技が上達すれば自信がつき、患者さんの状態に合わせた有効なCVPPPに繋がります。しかし攻撃性を制圧することだけに目を向けるのではなく、まずスタッフ自身が冷静に、今おかれている患者さんの恐怖や不安といった気持ちに寄り添う看護こそが、CVPPPの理念だと感じました。

この学びを日々の看護に活かせるよう、フォローアップ研修や、ブレイクアウェイなど実践しながら、自己研鑽に励んでいきたいと思います。

 

インストラクターや委員の方々、4日間という短期間ではありましたが、迫真の演技に始まり、手技の上達だけにとどまらない講義、完璧なCVPPPのご指導ありがとうございました。

今後のCVPPPのさらなる発展に、今後もご尽力ください。

 


 

いかがでしたでしょうか?

 

今回の研修を終え、当センターから新たに8名のCVPPPトレーナーが誕生しました!

病棟のほかの職員にも伝達し、日々の看護に活かしていただきたいと思います

お疲れさまでしたm(__)m

 

 

※ホームページでも研修の様子をご紹介しています^^

(⇒こちらからcheck!! )

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