今回はドクダミについてご紹介したいと思います。
これからの季節によくみかける、
白くかわいらしい花をつけ、独特の青臭い香りを持つ薬草です。
ドクダミは、やや湿り気のある日陰に生育し、6~7月に花が咲きます。
「ドク」ダミという名前ですが毒はありません。
「毒を矯める(正しく治す)」という意味から
「ドクダミ」と呼ばれるようになったという一説があります。
ドクダミは、ゲンノショウコ、センブリと並んで
日本の三大薬草と言われています。
解毒薬として用いられ、生の葉を腫れたところに貼ると炎症が治まったり、
蓄膿症には葉の汁を鼻に入れると効果があるそうです(かなり臭いがキツそうですが・・・)。
葉や茎を乾燥させたものが、生薬の「ジュウヤク(十薬)」になります。
漢方処方では、五物解毒散(ごもつげどくさん)、
栝楼薤白湯(かろうがいはくとう)に配合されています。
葉や茎を煎じて飲むドクダミ茶は、古くから民間薬として用いられてきました。
ミネラル、ビタミン、フラボノイドが含まれ、
利尿作用によるダイエット・むくみの改善、動脈硬化の予防、便秘解消、
美肌効果などの効果があると言われています。
ドクダミ茶は手軽に飲める市販品もあるので、
気になる症状がある方は、試してみてはいかがでしょうか?