こんにちは、作業療法担当です
当院の作業療法では、各病棟週1回ほどのペースでパラレルOTというプログラムを行っています。
パラレルOTは、参加される方々がいろいろな作業活動に取り組めるという特徴を持ったプログラムです。
今回はパラレルOTで提供しているビーズ細工についてご紹介したいと思います。
ビーズ細工では、見本に沿って、小さい物で2㎜程度、大きいもので10㎜程度のビーズをテグス(ワイヤーのようなもの)に通していきます。
ビーズは丸型の物もあれば、ソロバン型の物、ダイヤ型の物もあり、好みの形を選ぶことができます。
テグスにビーズを通すだけでネックレス・ブレスレットなどが作れるので、器用さに自信がない方でも気軽に楽しんで取り組める活動です。
テグスを交差させることで、花柄などの模様を表現することが出来ます。
写真のように複雑にテグスとビーズが交差しており、考えながら取り組むため、良い脳トレになります。
ビーズ細工は手と目を連動させ、集中して作業を行うため、脳の働きを活性化させる効果があります。テグスにビーズを通すという反復動作に集中することで、こころの安定物質“セロトニン”や、快楽物質“ドーパミン”といった神経伝達物質が分泌されると言われています。
加えて、結果が作品として残るため、自己効力感・達成感につながり、こころの安定に作用すると言われています。
また、作品作りを通して様々な人と交流し、余暇時間・人とのコミュニケーションを充実させることもできます。