プロジェクトメンバー日誌

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2023.8.17
検査科です
メンバー日誌

検査科です。皆さんはCT検査という検査をご存知でしょうか。

昔は主流な検査ではありませんでしたが、医療の発達により最近はよく耳にする検査になってきたのではないかと思います。

実際に検査をしたことがある方もいらっしゃると思いますが、どんな検査でどう見たらいいのか、よくわからない方が多いと思いますので、軽く紹介したいと思います。

 

レントゲン検査では、X線を決まった方向から1回だけ照射するので、できる画像は平面の2次元画像です。この画像では病変が写っていても、正確な位置はわかりません。腫瘍の場合では、どんな成分が多いのかなどわからないことも多いです。

CT検査では、体の周囲(360度)からX線を照射して画像を作ります。多方面からX線を照射することにより、体を輪切りにしたような画像を得ることができます。輪切りになることによって体の中をより詳しく調べることができるようになります。X線は体のどの部分を通ったかによって、画像の色合いが変化します。水っぽい物質であればグレーっぽく、骨や金属のようにX線のほとんどが吸収される物質は白く、空気のようにX線がほとんど吸収されない物質は黒く写ります。この微妙な色合いの変化を読み取って病変の性状や良性・悪性の判断に役立てます。特に出血や結石などの描出が得意で、脳の疾患や尿管結石が疑われる場合にはCT検査が第一選択になります。

放射線を用いた検査は沢山ありますが、目的にあった検査を選んで検査を行っています。

2つの画像は、私の昼ごはんを撮影したCT画像になります。左の画像ではバナナの種のようなものを見ることができていますが、カップ麺が全く見えていません。物質に焦点を合わせることで左の画像では見えなかったカップ麺も見えるようになりました。人体を撮影した場合にもこのような処理をしてより見やすくなるように調節しています。

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