2020.12.4

メイキングオブ米野宏和プロジェクトMk3

メンバー日誌

医局スガイです。一昨年の病院祭で衝撃的なデビューを飾った米野宏和プロジェクト、今年の病院祭はコロナ禍でそもそもやるのか議論になったのですが、入院患者さん対象に規模を縮小してではありましたが、無事ライブを終えることができました。

さて、時間だけはいくらでもあった学生時代のバンドに比べると社会人のバンドってなかなか練習の時間が取れません。職場のイベント対策に単発にバンドができることって意外にありますが、経験値プラス最後バンドやってからの経過年数にばらつきがあって、バンドやる意気込みもばらつくことが多い？こういうお誘いをしてみんなどのくらい食いついてくるのかなと思いながら初年度はメンバーを勧誘して回ったのですが、学生時代はがんがんライブしていたが一線からは離れてしばらく経つフロントの若い3人が久々にバンドをやることを面白がってくれたのがリクルート担当の私もとても新鮮でした。

練習自体はそこまでしょっちゅうはできませんでしたが、フェスティバルが開催されるのか不透明だったころから今年は何やる？という話はちょこちょこしていて、ギター2人が奥田民生をやりたがり、私はフジファブリックあまり詳しくないのですが、おととしの赤川花火のクライマックスで「若者のすべて」が使われていてあれ良かったよね、という話を中村君としていたら「若者」も採用。　某ドラマの主題歌として知名度が高すぎてライブでやるとべた過ぎるかなと思ったのですが、いつの間にかミスチルのHANABIも採用…。なぜかメタリカのエンターサンドマンも採用になりましたが、ボーカルの木村君はクリーンなハイトーンを得意とする人で、彼の声が生きる選曲になったかな。

みんな個人練習は結構やってきて、オリジナルとは違うギターソロであったりアレンジを練ってきていて、合わせるたび発見があって面白かったです。私もライブ前の一か月くらいは家帰るとひたすらHANABIと若者のすべてをCD流しながらベース弾いてました。ちなみにミスチルのHANABI、有名なイントロはベースなし、サビはひたすらボトムを支えベースは裏方に徹しているのですが、展開部は何だこれというくらいベースがとにかくメロディアス。緩急のコントロールが絶妙で、実はひそかにベースがすごい曲です。ミスチルのベーシスト、職人だわ～と感心でした。

私は原曲にはないメカニカルなフレーズをちょこちょこ入れてアレンジしてベースを弾くのが好きで、HANABIのイントロにも勝手に裏メロ入れたりしますが、「若者」のベースラインがあまり気に食わなかったので家で結構練りました。最初考えていた、ベースでは一番高い音域、1弦の24フレットまで使うメカニカルなパターンをバンマスの中村師匠から却下され、「師匠、面倒くせえなー」とか思いながら、一オクターブ下げたくらいの音域でもっと崩して自由に遊ぶパターンに落ち着いた。

この米野プロジェクト、病院祭にふさわしいかどうかにこだわらず、自分たちにとって意味ある曲をやろうというのがコンセプトだったのですが、今年は皆に親しみやすい曲を…という方向転換。ベースってしょせん裏方で、ギター、ドラムと比べるとほぼ注目されない、とちってもまずばれない楽器です。白状すると私も、今年もやったSpitzのRobinson、あのアルペジオってギター小僧なら皆病みつきになる美味しいフレーズの嵐で、実は私ギターは完コピで弾けるくらい練習していたのですが、ベースラインはほぼ気にしてなくて、病院祭でやることになって改めてベースを聞いたら、ドラムベースのきめも結構あってベースこんなにかっこよかったんだと驚いた（…。）

10代の頃、仲間内でベース弾きやってた頃ってここはボトムを支える、ここはさりげなく自己主張して目立とうとかいろいろ作戦練ってたよなーとか、一番最初にバンドやってた時の初期衝動？を思い出して何か楽しい一か月でした…。

さて、皆さんもご存じのとおり、コロナの今後の推移読めない部分があり、来年病院祭ができるのかどうかも不明だったりします。でもこういう時期だからこそ、音楽を通して皆でつながろう！というのってとってもいいのかなと思っています。

ということで、「先生があの素敵な若者たちと並んでフロントに立つのって無理がありすぎますよね」と言われ続けて3年、来年は中村師匠の逆鱗に触れて首を切られて作業療法士のベースがフロントに立っているかもしれませんが（…でもそのほうがメンバーが一職種増えるのでチーム医療を重視するこころの医療センターを象徴するバンドに近づく？？）どういう形になるかは❔ですが、米野プロジェクトMk4次年度も何らかの形でライブは実現したいと思っています。皆さんまたお会いしましょう！