プロジェクトメンバー日誌

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2019.10.29
消費税増税と医薬品
メンバー日誌

薬剤科です。

 

今日は医薬品への消費税増税について考えてみました。

 

今月1日より消費税が10%になり1ヶ月が過ぎようとしています。
軽減税率など分かりにくい仕組みもあり、当初戸惑いましたが皆さんはいかがでしたでしょうか?

 

医薬品も消費税増税に合わせた薬価改定が今月行われました。

 

患者さんからもらうお薬代などは非課税ですが、病院が仕入れる薬は課税対象です。

 

消費税が高くなれば、購入する薬の価格は高くなりますが、薬価(薬の最終的な販売価)は国に決められているので、薬価があがらなければ医療機関が消費税増税分の負担をすることになります。

 

ということは薬価は消費税増税分上がるはず。ではどのくらい上がったか・・・

 

薬剤費ベースで、マイナス2.4%
えっ 下がっちゃった (*_*;

マイナスの理由はざっくり言うと、市場価格を反映させたため。

 

薬を取り巻く環境が、ますます厳しくなりました。

 

値段が上がる薬もあります。

だったらそれを買いだめしたら利益が出る。

 

値段の高い薬を、値上がり前に半年分購入した場合はおよそ75万円の利益が出ると試算されました。
何もせず75万円・・・・おいしい話です。

 

ただし購入額が2,500万円ほどかかり、利益率?は約3%。
キャッシュレス還元の5%に遠くおよびません・・・・
キャッシュレス還元で薬を売ってくれる卸さんはいませんか。

経済産業省HPより

 

 

また半年後に薬価改定があり、さらに医薬品の値段が下がりそうです。
私たちにできることは欲張って儲けることではなく、在庫を翌年度へ持ち越さない。期限切れによる廃棄を避けるなどロスを少なくするよう、地道に薬の管理をすることでしょうか。

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