三次救急を担う市中総合病院での初期研修を修了し、いよいよ精神科後期研修医として精神科単科病院である当院での採用が決まったときを振り返ってみれば期待感より不安が大きかったように思います。初期研修医2年目の後期研修プログラム選択時、精神科専門医や精神保健指定医の資格取得を目指していた私は、出身大学の医局に入局し上記資格の取得を目指すか、その他の病院で目標を達成すべきか悩んでいました。当院は精神科救急指定医療機関として、庄内、最上地方という広範な医療圏を一手に担っており、たくさんの臨床経験豊富な専門医、指定医の指導の下幅広い当科疾患の診療に携わることができます。後期研修プログラムを通じて様々な病院に勤務してきましたが、医師として当院の診療に携わる中で、他の病院と比較しても医師として十分な研鑽を積むのに申し分ない環境の整った病院だと感じています。実際に後期研修修了までの3年間で、上記資格を取得するために必要な経験症例は全て経験することができ、症例報告の作成に際しても的確な指導を受ける事ができます。当院の後期研修プログラムは、当時の私のように将来のキャリアパスに悩める初期研修医の先生方や、これから上記資格取得を目指す先生方におすすめできる内容となっています。
精神医療は医師、看護師、精神保健福祉士、心理士、作業療法士その他多くのコメディカルによる多職種医療チームの連携によって成立します。急性期症状に苦しむ患者が医療チームの介入により症状改善し、自身の生活を取り戻していく姿をみると、少しは役に立てたかもしれないというわずかな自信と、もっと精進しなくてはという大きな責任を感じます。
医療の進歩はまさに日進月歩です。今このときにも世界中で様々な新薬が開発され、新たな検査や治療が試みられ、医療の常識は日々変化しています。共同意思決定とエビデンスに基づいた確かな医療を提供できる医師でありたいと思っています。そして何より、自分にとって山形県立こころの医療センターとは「最善の治療を模索し提供することができる病院」だと思っています。
職場の雰囲気から福利厚生に至るまで、他院と比較した当院の魅力は多岐に及びますが、その一部を列挙します。
精神科医療に興味のある方、意欲に溢れる方と一緒に働ければと思います。専門医、指定医を目指したいという先生も大歓迎です。精神科医療の未来を担う先生方のたくさんのご応募をお待ちしています。