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先輩スタッフの声

#016
主任公認心理師
木村智則
TOMONORI KIMURA

入職が決まったとき
正直言って不安の方が大きかった

ここセンへの入職が決まったとき、自分で希望した職場でしたが正直言って不安の方が大きかったです。以前から医療現場で働きたいとは思っていましたが、それまでは学校やNPOでの仕事の経験しかなく、病院での勤務経験はゼロだったので。しかし、入職して半年くらいでその不安はなくなりました。実際の仕事は未経験のものが多く、大変でしたが、ここセンには魅力的なスタッフがたくさんいて、とても助けになりました。入職1年目の私でも、同じ職場の人間として尊重してもらえたことも、やる気につながったと思います。

患者さんに必要で
今できることすべてが私の仕事

公認心理師の主な仕事は心理検査とカウンセリングです。現在はデイケアに所属していますので、より実生活に根ざした支援を仕事として行っています。例えば、野菜不足の患者さんと、野菜をたくさん食べられるメニューを調理したり、さつま芋や枝豆の収穫をしたり、レクリエーションの企画や運営をしたり、時にはスマホの使い方を教えたり、患者さんのはがれた靴底の修理を手伝ったり等々。患者さんに必要で、私にできることすべて、が今の仕事です。
人間相手で、結果がなかなか見えない仕事です。明確な成果を感じることはなかなかないですが、関わらせてもらった相手の笑顔が見られた時は「やったぜ‼」という気持ちになります。
なるべく多くの患者さんに対応できるよう、引き出しを増やしていきたいと思っています。

仕事という枠を越え
色々な刺激を与えてくれる大切な場所

ここセン最大の魅力は『スタッフの良さ』だと感じています。実は昨年の夏に大雨でデイケアエリアの一部が浸水しそうになったことがありました。すぐに事務部からスタッフが駆けつけてくれてみんなで水嚢を作って被害を防ぐことができました。また今年の冬は大雪で除雪車が間に合わないことがあり、空いているスタッフ総出で玄関周辺の雪かきをしました。夏の夕方になると、空いているスタッフが中庭の草むしりをみんなでしていますし、たまに私もまざります。普段の仕事を全うするのは当然として、部署の垣根を越えて、今この病院に必要なことを柔軟に取り組むことができる、そんな優秀なスタッフがここセンにはたくさんいます。

また、仕事以外でも一芸に秀でたスタッフがたくさんいます。仕事終わったらそのまま体育館にあがってフットサル(現在はコロナでできませんが)。病院祭が近くなるとデイケアの部屋借りてバンド練習。仕事以外にもここでやってることはたくさんあって、仕事以外でつながりのあるスタッフもたくさんいます。
仕事という枠を越えて、自分にいろんな刺激を与えてくれる、とても大切な場所です。

PRIVATE PHOTO
  • ヒバリズ写真
  • ヒバリズ写真
  • ヒバリズ写真

趣味のバンド活動では「ヒバリズ」というユニットで様々な音楽イベントへ出演中

殻に閉じこもるのではなく積極的に
他者と関わることができる人

一人でできることは限られています。仕事の質をあげるためにスタッフ同士のコミュニケーションや協働は必須だと考えています。殻に閉じこもるのではなく、積極的に他者と関わることができる人と一緒に働きたいです。

INTERVIEW

職場での"木村さん"はどんな人ですか?

副院長
須貝孝一
心理士として拘りたい部分は保ちながら非常に柔軟。かつフットワークに優れている。
彼とは、医療観察法病棟の立ち上げから5年にわたり一緒に仕事してきました。医療観察は、皆で議論して治療方針をチームで見出し、精神科チーム医療の究極形を目指そうという理念があります。とはいっても、チームの方針も結局医師の方針を尊重した予定調和になりやすく、なかなか理念通りにはいかない?ただ、木村さんとは過去全く一緒に仕事をしたことがない状態で病棟をスタートさせることになったため、変に予定調和にならず、お互い手探りでしたが彼と議論しながらやっていく過程が個人的にはとても楽しかった。
とはいえ、精神科病院への勤務は当院が初めて、統合失調症の患者にここまで深くかかわる経験がなかった彼の苦労は容易に想像されますが、そういう大変さを彼は持ち前のフットワークの良さ、柔軟さで乗り切ってくれたかなと思っています。医療観察では、自身の病状悪化のサイン、そしてそれに対する対処戦略~クライシスプランを練っていくことが入院後半の課題となりますが、入院の保護的な環境だと、ストレス負荷がかかった時患者さんがどういう反応を見せるのか見えてこないことが多い。医療観察では患者さんの郷里まで、施設見学や、会議などで何回となく往復することになって、患者さん自身にも相当な負荷がかかります。こういう過程に同行し、ストレス負荷がかかった患者さんがどういう変化を呈するのか観察することがクライシスプランの作成にも有益な情報をもたらしてくれます。木村さんはそういうあたりを理解して、医療観察病棟勤務の期間、心理士としてはあり得ないくらい、患者さんの外出泊調整に同行してくれて、患者さんの変化を観察してくれました。彼のフットワークの良さが間違いなくクライシスプラン作りにも役立ったと考えています。
バンド写真
彼は私の中ではもう片腕のような存在で、彼なしに医療観察やっていくことはありえないことだったのですが…。病院の諸般の事情で彼がデイケアに移動…。私も自分の片腕をもがれたような感覚に陥ってしまったのですが、デイケアで、ジャージ姿で動き回る彼を見ていると、デイケア専従で心理として仕事するのも、柔軟でフットワークに優れた彼だからできるんだなと感じています。 地域の基幹病院として地域の精神医療の質を高めていく使命を担う当院で、彼のようにフットワーク良く柔軟に動き回れる人材はまさに当院の未来に貢献してくれるだろうと確信しております。
さて…。実は彼は学生時代からストリートミュージシャンとして活動してきた人。ここ3年ほど、病院祭等でバンドで演奏などしているのですが、私の中ではボーカルは彼以外には考えられず、声をかけたら快諾してもらえてとても嬉しかったです。やる曲がメタリカだったり、OneOkだったり、サニーディサービス等ソフトな路線を好む彼の音楽性と全然関係ない曲ばかりが多くてむちゃくちゃなお願いでしたが、彼のクリーンなハイトーンを生かしたメタリカOneOkが予想外にさまになっていて新しい発見でした。

彼ですが、音楽活動を含むプライベートが、目撃情報が極端に少なく本当に謎に包まれています。学生時代の仲間と久しぶりにストリートに立ったということも、彼がギターケースを持って歩いていた、という目撃情報があって、根掘り葉掘りきいたら、やっと白状した。コロナ禍で実現はしばらく先になりそうですが、「バンドの打ち上げプラス木村さんの謎めいた私生活を暴く夕べ」の実現を心待ちにしております(笑)。
バンド写真
PROFILE
主任公認心理師
木村智則
TOMONORI KIMURA
#016
HISTORY
2008年山形大学大学院教育学研究科修了
以後スクールカウンセラーやNPO法人スタッフ、
幼稚園・保育園の巡回相談員などを経て
2014年にここセンの前身である山形県立鶴岡病院入職
FAVORITE
趣味はバンド活動・ここセンに入職してから始めたフットサル・神社仏閣巡り
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