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先輩スタッフの声

#014
臨床検査主査
富樫直美
NAOMI TOGASHI

精神科単一病院という未知の分野
今でも勉強の毎日

現職に就くと決まった時は、自宅から近い職場で働けることに喜びましたが、精神科単一病院という未知の分野で仕事をこなせるのか心配でした。検査は検体検査から生理検査まで幅広く全般を担当することになり、多くの知識が求められました。優しい先輩から指導して頂き不安は少しずつ解消されましたが、今でも聞いたことのない項目の問い合わせを受けては勉強の毎日です。精神科疾患について、病態や治療等をそれまで学ぶ機会が全くなかったのですが、院内研修会が数多く開催され、そこで学ばせてもらっています。特に認定看護師の勉強会は精神科初心者の強い味方となりました。

認知症だけでなく、他の精神疾患についても
対応力を向上させていきたい

NST(栄養サポートチーム)の一員として回診をしておりますが、全身状態が悪化していた方がチームの提案により栄養状態が改善して元気になられた姿をお見かけ出来た時は、本当にうれしく思いますし、やりがいを感じます。回診では医師やコメディカルスタッフのプロフェッショナルな意見が飛び交いますが、臨床検査技師の立場からも少しでも患者さんの役に立つように、検査に関して的確なコメントが出来るように、またNSTの専門的な知識を広げていかなければならないと考えております。昨年に認定認知症領域検査技師試験に合格しました。県内では先駆けとなり臨床検査技師が認知症スクリーニング検査に取り組んでいます。認知症だけでなく、他の精神疾患についても学んで対応力を向上させていきたいと思います。

再会や出会い、一期一会を感じながら
大切にしたい場所

こころの医療センターは、全ての部門のスタッフが明るくて優しくて、そして近い存在に感じます。県立病院には人事異動がありますが、以前の職場で一緒だった顔なじみのスタッフとの再会、また新しいスタッフとの出会い、一期一会を感じながら過ごしております。3年前に、この病院の新築・移転に立ち会うことが出来ました。自分は、丁度その年に異動してきたので最後の仕上げを行った程度なのですが、自分たちで作り上げた病院・検査室という思いがあります。大切にしたい場所となりました。旧病院には大きな桜の木がありました。こころの医療センターの周囲の若い木々もこれから大きく茂っていくことでしょう。その木々よりも早く、この病院が成長していることが感じられます。その成長を見守り続けたい、そして自分もついていきたいと思います。

他部門とのコミュニケーションが円滑に出来て
チーム医療を学ぶには最適な環境

検査科は診療放射線技師1名と臨床検査技師2名で、この組み合わせの職種が混在している部門は珍しく、それぞれの検査の所見等を交換し共有できるメリットがあります。他の部門ともコミュニケーションが円滑に出来て、NSTやICT(院内感染チーム)活動、クリニカルパス委員会等を通じてチーム医療を学ぶには最適な環境です。また病院全体が新しいことにチャレンジしようと前向きなので、新たな取り組みを寛大に受け入れてもらえます。アイディアが実現化されるとモチベーションが上がり、また次の目標が湧いてきます。

こころの医療センターの業務に興味と熱意をもって
取り組んでくれる方をお待ちしています

先日、高校生の息子の同級生から手紙を頂きました。「検査技師になりたい!」と仕事に関する質問が書かれていましたが、その手紙から熱い思いが伝わってきました。何年か先に一緒に働ける日を迎えられたらと思っています。

INTERVIEW

職場での"富樫さん"はどんな人ですか?

放射線専門員
遠藤武志
こころの医療センターの検査科は奇妙な部署である。本来、総合病院ならば、検査部もしくは検査科、放射線部もしくは放射線科と部門を別にしてしかるべき人員の集合体であり、診療放射線技師と臨床検査技師の「寄せ集め」、軍隊風には「混成部隊」、声楽的には「混声合唱団」と言ったところであろうか。だからといって水と油の様に反発し合い、不協和音を奏でているわけではなく、同じ油でもサラダ油とごま油とか、理系でも化学が得意な人と物理が得意な人の集まりで、緩い親和性を醸し出している職場ではないかと考える。歴史を紐解くと、我が国における「臨床検査技師等に関する法律」(臨床検査技師法)が制定されたのが昭和33年であり、「診療放射線技師」の制定が昭和26年と60年程度の歳月しか経ておらず、医聖ヒポクラテス(紀元前460年ごろ - 紀元前370年ごろ)に端を発する医学(医師)や、近代看護教育の母と言われるフローレンス・ナイチンゲール(1820年5月12日 - 1910年8月13日)に象徴される看護師に比べれば、医療職における若輩者と呼べる職種であるといえる。若輩であり、成熟されていないがためかはわからないが、両職種ともこれまでに数度の身分法の改正が行われており業務内容の拡大が図られてきた。臨床検査技師のサイドからみれば、生理学的検査のうち、MRI(磁気共鳴画像検査)と、超音波検査は診療放射線技師と共有できる業務となり、眼底写真検査(無散瞳)は視能訓練士および診療放射線技師も業とすることができるようになった。これは冒頭で述べた「緩い親和性のある職能集団」と考える所以である。
近年チーム医療の精神の普及により、患者への検査内容の説明責任、糖尿病療養指導や院内感染対策チーム、栄養サポートチームへの参加など、業務内容は広がりを見せている。それに伴いその専門性を維持するための様々な認定資格が誕生している。昨年「認知症領域検査技師」の認定試験が始動しました。資格取得のため各地を奔走し、取得後は認知症スクリーニング検査体制を構築し、その先駆けとし山形県内への普及に努めている富樫主査の姿を近くに見かけるたびに溜飲が下がる思いです。中国では「はなさかじいさん」のことを「花神」と呼ぶそうです。木々に花を咲かせて回った「はなさかじいさん」の様に、認定認知症領域検査技師の資格を山形県内津々浦々まで普及させる「花神」と成られんことを切に望み、協力者のレポートとして報告したいと思います。
PROFILE
臨床検査主査
富樫直美
NAOMI TOGASHI
#014
HISTORY
新潟大学 医療技術短期大学部 卒業
民間病院を経て山形県職員となる。県職員となってからは以下で勤務
日本海病院(日本海総合病院)、庄内保健所、新庄病院
鶴岡病院~現職
FAVORITE
テニス、愛犬との散歩、スイーツ巡り
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