単科の病院で働くのは初めてだったので、研修前は不安な気持ちが大きかったです。実際に外来や当直をしてみると教科書通りには行かない臨機応変な対応が求められる場面が多くありました。最初は戸惑いもありましたが、優しい先生方や百戦錬磨のコメディカルスタッフにサポート頂きながら仕事をすることができています。また、スーパー救急にて幻覚・妄想状態で受診した患者さんの治療に携わる場面では、適切な治療方法を選択し、精神病症状の改善が得られ社会復帰していく時がやりがいを感じる瞬間です。将来的には精神保健指定医、精神科専門医を取得し、地域医療に貢献できればと考えています。
自分にとって「こころの医療センター」は戦場でもあり、温かい場所でもあります。お互いの特性を受け入れながら、切磋琢磨し合えるところは最大の魅力ですね。より良い医療は医師だけでは提供することができず、沢山の方々の尽力により初めて成り立つものだと思います。関係各所とのカンファレンス、良好な関係性を築けるような協調性、コミュニケーション能力が求められる場面が多くあります。私は志望科選択にあたり沢山悩みましたが、精神科医になって良かったなと感じる日々を過ごしております。平成30年度から新専門医制度がスタートしますが、当院は研修基幹施設にもなっています。新進気鋭のこころの医療センターでお会いできることを心待ちにしています。