プロジェクトメンバー日誌

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2020.4.28
西2病棟(社会復帰病棟)です
メンバー日誌

こんにちは。西2病棟(社会復帰病棟)です。

 

突然ですが、皆様は“ストレングス”という言葉をご存知でしょうか?ストレングスとは、一般的に「強み」、「力」、「長所」などと訳されますが、「願望」、「夢」、「希望」などといった意味も含まれ、全ての人が持っていると言われています。

西2病棟には長期にわたって入院を余儀なくされている患者さんがたくさんいます。理由は人それぞれですが、これは当センターに限ったことではなく、日本全体で精神科の患者さんの長期入院が問題となっています。長期であるがゆえに病棟の雰囲気はややアットホームな雰囲気になってしまうのは否めませんが、患者さんたちは地域に帰ることを望んでいます。こうした長期入院の患者さんが地域に戻っていくために必要なことは、私達「看護師が変わる」ことであったり、「患者さんの健康的な力を引き出す」ことであったりすることがすでに分かっています。つまり、私達の態度を改めたり、患者さんのストレングスに着目したりする支援が必要というわけです。しかし、ストレングスは病に隠れて見ようとしないと見えません。

今年度、西2病棟では長期の入院患者さんとじっくり対話し、隠されたストレングスを意識したかかわりを行っていこうと考えています。

ところで新型コロナウイルスの影響で自粛を余儀なくされる生活が続いています。メンタルの調子は崩れていないでしょうか?終息の見えない状況は私達の生活を脅かし、心は疲弊していきます。しかし世の中では、制限された生活の中でもオンラインを利用して楽しんだり、「こんな方法だったら自宅で楽しめる」といったことがテレビやSNSで発信されたりしています。あの手この手でこの生活を乗り切るというのは、精神的に健康なことであって一つのストレングスと言えるかもしれません。

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