本日のBlogを担当します薬剤科です。
先日、感染対策担当者のためのセミナー(今回が締めくくりの3クールめ)に参加しました。
日本病院会主催の本セミナーは、『医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師、臨床工学技士、滅菌技士を対象として Infection Control Team(ICT)の一員として、感染制御に必要な知識と技術を習得し、医療現場で発生する種々の感染制御にかかわる問題に対処できるスタッフを養成する』ことを目的としています。
今回は特に『NICUにおける感染対策』を興味深く聞かせていただきました。
未熟児を扱うNICUでは、感染対策の対象の菌が一般の病棟と異なったり、新生児の特殊性から加湿を控えたり ・・・・等々。非常に特別な部署ですね。また部署ごとに感染対策のポイントが異なることを改めて認識できました。
ちなみに精神科の当院には、NICUはもちろんのこと、ICUもありませんが・・・。
さて、この時期の感染症の話題と言えば『インフルエンザ』でしょうか。
今年に入ってから、全国的に猛威を振るっています。
インフルエンザ流行レベルパップ:2019年 第02週 (国立感染症研究所Hpより)
当院では昨年度、入院患者さん1名がインフルエンザを発症した事例を経験しました。
この時は、他入院患者さんへの抗インフルエンザ薬の予防投与や、マスクの着用などを行い感染拡大防止に努めました。(約75,000円のコストがかかりましたが)
当院ICTチーム作成 啓発パネル その1(インフルエンザ予防)
幸い新たな患者の発生はありませんでしたが、(感染拡大防止策をとらず)患者が増えていれば、病棟閉鎖など追加の対処が必要となり、より多額の収入が減少したでしょう。
速やかな対策実施の判断の重要性と、それに伴う数万円の費用は決して高くないことを学んだ事例でした。
今年もインフルエンザに入院患者さんがかからないよう。また職員がウイルスを持ち込んだりしないよう、病院全体で注意してインフルエンザシーズンを乗り切りたいと思います。
当院ICTチーム作成 啓発パネル その2(咳エチケット)
これらのパネル掲示は、当院ICTチームの活動の一つです。