プロジェクトメンバー日誌

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2015.7.6
日本酒を飲み続けると放射線に強くなる
メンバー日誌
酒と放射線防護効果

Protective Effect of Janapnese Sake against lonizing X-irradiation in Mice.Yukio Takizawa,et al:Akita University Graduate School of Medicine,Professor Emeritus これは2014年にRADIOISOTOPESという論文集に発表された日本酒の放射線防護作用についての論文です。日本酒のX線照射マウスに対する放射線防護効果を検討しています。純米酒を飲ませたマウスと生理食塩水を飲ませたマウスに対し致死量のX線(7.8Gy)を照射し、生存率を検討しています。30日間の生存率で比較したところ生理食塩水投与群は26日目に全頭死亡しましたが、純米酒投与群では生存率は80%でした。日本酒はアルコール飲料の中でもアミノ酸が多く、特にアミノ酸総量では純米酒が普通酒の約2倍高であり、放射線防護効果にアミノ酸の寄与が示唆されています。この実験結果から推定すると人間では1日2合程度の純米酒を飲んでいると放射線に強い体になります。個人的に好きな吟醸酒ではコメを削る分だけアミノ酸は少なくなります。ですから純米酒と同等の放射線防護効果を期待するならば1日3~4合以上飲まないといけません。

放射線専門員小野

 

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