
医療情報DX担当です。
夏も近づいてきましたので怖い話でもしましょうか。
以前、このブログでパソコン周りの妖怪たちを紹介しました。
今回は「ちょっとズラす」妖怪たちをご紹介します。
文字を入力しようとして、キーボードを叩きます。
ところが、肝心の入力欄には何も入りません。
「あれ?」
もう一度キーを押してみると、画面の端に小さなウィンドウが現れ、そこに文字が出ています。
「どこから出てきたん?お前?」

これ、妖怪そこじゃないの仕業です。
この妖怪は、文字を入力する場所が選ばれていないときに現れます。人間は入力欄に文字を打っているつもりですが、パソコン側は「えっ、どこに書けばいいの?」という状態です。そして、とりあえず画面の隅にコソッと文字を吐き出してきます。
落ち着いて文字を入力したい場所を一度クリックしてから、もう一度入力してみましょう。
※これってWindows系OSでよく現れる現象ですが、仕様的には正しい挙動なのでバグじゃないんです。この妖怪に会いたくなったらデスクトップをクリックした後に日本語入力してください。簡単にお目に掛かれます。
「パソコンの電源が入りません!」
「画面が映りません!」
「共有フォルダが開きません!」
こうした連絡を受けて現場へ行くと、ケーブルはきちんと挿さっているように見えます。
しかし、よくよく見てみると……。
ほんの2ミリくらい抜けています。
妖怪ケーブルちょっと抜くの仕業です。

この妖怪のいやらしいところは、ケーブルを完全には抜かないことです。完全に抜けていれば、見ればすぐに気づきます。
しかし、こいつらは「挿さっているように見えるギリギリのところ」で寸止めするタチの悪い輩なのです。
電源ケーブル、LANケーブル、モニターケーブル.etcどんなケーブルにも現れます。特に、机を動かした後や、足元を掃除した後、ケーブルに物を引っ掛けた後などに出現しやすいようです。
「見た感じ挿さっています」では安心できません。一度抜いて、奥までしっかり挿し直してみましょう。
※LANケーブルは「カチッ」と音がするまで挿します。爪が折れているケーブルは、妖怪に狙われやすいので交換しましょう。
「パソコンが動かないんです!」
「エラーが出て操作できません!」
「何度やってもダメなんです!」
そんな内線を受けて、てくてく現場へ向かいます。
それで状況を確認するため、もう一度同じ操作をしてもらいます。
すると……。普通に動く。。。
「あれ?」
「さっきまで本当にダメだったんです!」
あぁ、分かります。疑ってはいませんよ。

これは妖怪呼ばれて行ったら直ってるの仕業です。
この妖怪は、情報システム担当者が現場に到着する直前にササッと不具合を直し、何事もなかったかのように姿を消します。エラー画面を残さず、メッセージも残さず、発生した時刻も曖昧にします。そのため、原因を調べようとしても手掛かりがありません。
そして情報システム担当者が、「とりあえず様子を見てください」と言って帰った直後に、もう一度現れることがあります。
非常に性格の悪い妖怪です。
次に同じ現象が起きたときは、可能であればエラー画面を記録してください。
「何をしていたときに」
「何が表示されて」
「その後どうなったか」
この3点が分かると、妖怪の正体に近づけます。
※「呼ばれて行ったら直っている」は単なる情報システム担当者あるあるではなく、保守工学では「No Fault Found」、ソフトウェア工学では「Cannot Reproduce」として大真面目に研究されている現象です。調査しようとすると不具合が消えるものは「Heisenbug」と呼ばれることもあります。