
薬剤科です。
最近個人的に気になっているのは、子どもの近視進行抑制治療です。
昔に比べて小さいころからメガネをかけている子どもをよく見かけるなぁ、と感じます。
タブレット学習やスマートフォン、ゲームなど、目を使う環境も昔とはかなり変わってきました。
目が悪くなるとメガネをかけて、一過性のものでなければ年齢とともに進行していくイメージでしたが、近年では「近視の進行をできるだけ抑える」という考え方が広がってきているようです。
最近、治療法の選択肢が増えたと目にしました。
今回は近視抑制治療からいくつかご紹介したいと思います。

「低濃度アトロピン点眼」
アトロピンというと、薬剤師としては散瞳作用のイメージが強い薬ですが、
低濃度で使用することで近視進行を抑える効果が期待されています。
日本でも、低濃度アトロピン点眼液が2024年12月に承認されたことで
今後さらに注目されていきそうです。
毎晩点眼する治療で、海外では以前から研究が進んでいましたが、日本でも正式に承認されたことで、より身近な治療になっていくのかもしれません。
昔からある成分が、新しい目的で活用されるという点もとても興味深く感じます。
もうひとつ有名なのが「オルソケラトロジー」。
寝ている間に特殊なコンタクトレンズをつけて、角膜の形を調整することで、日中の見え方を改善する治療です。
さらに近視進行抑制も期待されているそうで、スポーツをしている子どもなどにも使われているようです。
「寝てるときにコンタクト」は子どもが無意識に目をこすったりしないか私的には少し心配です。
最近では、近視進行抑制を目的とした特殊なメガネや、多焦点ソフトコンタクトレンズも日本で導入が進んでいるそうです。
「メガネは見えるようにするもの」というイメージでしたが、
「進行を抑える」こともできるようになってきてるんですね!
特にメガネは、コンタクトや点眼薬と違って、子どもに負担の少ない形で近視治療できるのがすごいと感じます。
私も小さいころに試してみたかったなぁと思います。
それから「屋外活動」が近視予防に関係すると言われています。
今の子どもたちは、友達と集まっても外遊びよりゲームをすることが多い印象です。
大人も、ついスマホやパソコンを見る時間が長くなりがちですよね。
天気のいい日は子どもと外で体を動かしたり、散歩に行ったり、
景色を眺める時間を持ちたいですね。
スマートフォン、タブレット、パソコン、ゲーム・・・など、
今の子どもたちは小さいころから目を酷使しやすい環境の中で生活しています。実際、メガネをかけている子どもを見る機会も、昔よりかなり増えたように感じます。
そんな中で、「近視は進行していくもの」ではなく、進行を遅らせることを目指した治療法が少しずつ広がってきているのは、とても心強いことだと思います。
もちろん、どの治療にも向き・不向き、メリット・デメリットはありますが、選択肢が増えてきているのは嬉しいです。
これから先、医療がどんどん進歩して、近視進行抑制だけでなく、
すでに進んでしまった大人の視力も回復できるような治療(手術以外)や研究が、さらに進んでいくといいですね♪