薬剤科です。
先日スーパーに行くと、店頭に柿が並び始めていました。
庄内は食べ物が本当においしいですが、
秋の楽しみの一つに庄内柿がありますね♪
というわけで、今回のテーマは「柿」です。
柿はカキノキ科の植物で、
日本には奈良時代に中国から伝わったとされています。
果実のへたはしゃっくり止めの特効薬として用いられてきました。
柿渋は高血圧に効果がある他、傘や和紙の防水、防腐剤として用られたそうです。
干し柿の表面にできる白い粉は咽頭痛や咳に。
葉は血圧降下作用のある健康茶として用いられます。
実を加工して、餅状にしたものは、咳、血痰、下痢、痔などに。
生の果実は二日酔いなどの酒毒を消す働きがあります。
果実は冷やす効果が強いため、食べ過ぎると便秘や腹痛の原因となってしまいますので
美味しいからと言って食べ過ぎには注意が必要です。
柿には甘柿と渋柿がありますが、
庄内柿の代表的な品種は「平核無(ひらたねなし)」という渋柿です。
「渋」の原因となっているのは、柿に含まれるタンニンです。
渋柿のタンニンは水溶性で、口の中で溶けるために渋みを感じるそうです。
甘柿は成長の過程でタンニンが水溶性から不溶性へ変化するため渋みを感じません。
渋柿の「渋」を抜く方法は
へたを焼酎に浸してビニールに入れて置いておいたり、
軒下につるして干し柿にするのがこの辺りでは一般的かな、と思います。
その他
①リンゴと一緒にビニール袋に入れて置いておく
②ドライアイスと一緒にビニール袋に入れて置いておく
③冷凍する
④お風呂の残り湯に何日か漬ける
という方法もあるようです。結構いろいろありますね!
試してみるのも面白そうです。
柿の葉も魅力があり、ポリフェノールやビタミンCが豊富です。
抗菌作用があるので、柿の葉すしの包み葉に用いられています。
健康茶としても知られており、香ばしい味と香りで飲みやすく、
市販もされています。
美容・健康・風邪予防によいとされ、
カフェインも入っていないので胃腸への負担も少なく、
寝つきにも影響がありません。
自宅で簡単に作れるようなので、
柿の木が庭にある方は、柿の葉茶を作ってみてはいかがでしょうか?