プロジェクトメンバー日誌

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2020.9.29
粉薬について
メンバー日誌

今日のブログ担当は薬剤科です。

 

今日は、普段何となく目にしている粉薬について「へぇ~」というお話です。

 

一般的に「粉薬」と一言で言っても、顆粒剤散剤があります。(へぇ~)

さらに、顆粒剤の中に細粒剤というものが含まれます。(へぇ~)

おくすり手帳や説明書に ○○顆粒 や、○○細粒 と書いてありますよね。

 

日本薬局方(医薬品の規格基準書)ではそれぞれに定義もあります。

では見ていきましょう!!

 

顆粒剤 「顆粒剤は、経口投与する粒状に造粒した製剤である。」

 

細粒剤 「製剤の粒度の試験法を行うとき,18号(850 µm)ふるいを全量

通過し,30号(500 µm)ふるいに残留するものは全量の10%以下

のものを細粒剤と称することができる。」

つまり⇒850μm以上の粒がなく、850μm~500μmの粒が10%以下、

500μm以下の粒が90%以上の顆粒剤 が細粒剤です。

散剤  「散剤は、経口投与する粉末状の製剤である。」

顆粒剤の中で小さいものは細粒剤なんですね!!

 

顆粒剤と散剤の違いは、造粒工程があるかないかなんですね!(へぇ~??)

「造粒」とは、散剤に添加剤(賦形剤、結合剤、コーティング剤など)を加え、粒子径の大きい粒状にすることです。

 

散剤は、古くから用いられている剤形のひとつですが、流動性が悪く、飛散性や付着性があり、調剤・服薬時に取り扱いにくいのが難点です。

顆粒剤は、粒子径の小さい散剤の欠点を補うもので、粒子径が大きく、流動性、充てん性が良くて、調剤・服薬時に取り扱いやすいですが、散剤との混合性が悪いのが難点です。

これらの点を改良したのが細粒剤で、散剤との混合性もよいので、
細粒状となっている製品が多いようです。

 

次に、粉薬の調剤について見ていきましょう!!!

 

まず処方箋の内容を確認し、お薬をはかります。

 

2種類以上混合する場合は、昔は乳棒と乳鉢を用いて混ぜていました。

(現在も粉砕するときに使用しています。)

 

今は、短時間でムラなく混和できる調剤器具を使用しています。

はい!こちらです!!

中にセラミックボールが入っていて、お薬を入れてしゃかしゃか振り混ぜると、すばやく均一になります。

 

次に自動分包機の中に混和した粉薬を入れると、均一に分包してくれます。

 

均一に分包されました!

 

お薬の保管については、以前の薬剤科のブログ

お薬の保管どうしてます?

https://cocoro-mc.jp/weblog/12067/

をご参照ください。

 

これから、粉薬を飲まれるときは、

これは顆粒剤?散剤???とか、

あーやってつくってるのね~。

などと一瞬思いを巡らせていただけると幸いです。

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