今日のブログ担当は薬剤科です。
今日は、普段何となく目にしている粉薬について「へぇ~」というお話です。
一般的に「粉薬」と一言で言っても、顆粒剤、散剤があります。(へぇ~)
さらに、顆粒剤の中に細粒剤というものが含まれます。(へぇ~)
おくすり手帳や説明書に ○○顆粒 や、○○細粒 と書いてありますよね。
日本薬局方(医薬品の規格基準書)ではそれぞれに定義もあります。
では見ていきましょう!!
◎顆粒剤 「顆粒剤は、経口投与する粒状に造粒した製剤である。」
◎細粒剤 「製剤の粒度の試験法を行うとき,18号(850 µm)ふるいを全量
通過し,30号(500 µm)ふるいに残留するものは全量の10%以下
のものを細粒剤と称することができる。」
つまり⇒850μm以上の粒がなく、850μm~500μmの粒が10%以下、
500μm以下の粒が90%以上の顆粒剤 が細粒剤です。
◎散剤 「散剤は、経口投与する粉末状の製剤である。」
顆粒剤の中で小さいものは細粒剤なんですね!!
顆粒剤と散剤の違いは、造粒工程があるかないかなんですね!(へぇ~??)
「造粒」とは、散剤に添加剤(賦形剤、結合剤、コーティング剤など)を加え、粒子径の大きい粒状にすることです。
散剤は、古くから用いられている剤形のひとつですが、流動性が悪く、飛散性や付着性があり、調剤・服薬時に取り扱いにくいのが難点です。
顆粒剤は、粒子径の小さい散剤の欠点を補うもので、粒子径が大きく、流動性、充てん性が良くて、調剤・服薬時に取り扱いやすいですが、散剤との混合性が悪いのが難点です。
これらの点を改良したのが細粒剤で、散剤との混合性もよいので、
細粒状となっている製品が多いようです。
次に、粉薬の調剤について見ていきましょう!!!
まず処方箋の内容を確認し、お薬をはかります。
2種類以上混合する場合は、昔は乳棒と乳鉢を用いて混ぜていました。
(現在も粉砕するときに使用しています。)
今は、短時間でムラなく混和できる調剤器具を使用しています。
はい!こちらです!!
中にセラミックボールが入っていて、お薬を入れてしゃかしゃか振り混ぜると、すばやく均一になります。
次に自動分包機の中に混和した粉薬を入れると、均一に分包してくれます。
均一に分包されました!
お薬の保管については、以前の薬剤科のブログ
お薬の保管どうしてます?
https://cocoro-mc.jp/weblog/12067/
をご参照ください。
これから、粉薬を飲まれるときは、
これは顆粒剤?散剤???とか、
あーやってつくってるのね~。
などと一瞬思いを巡らせていただけると幸いです。