プロジェクトメンバー日誌

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2019.11.14
医事というお仕事
メンバー日誌

こんにちは。医事係の岡本です。

 

本日は病院事務の一端(医事係の仕事)を紹介します。

 

病院は、一定の条件を満たした場合に、診療報酬点数というものを算定することができます。この入院には○○点、この診療には○○点、合計で○○点と算定します。基本的には1点を10円として、本人と保健組合に請求しています。

 

〇施設基準の取得

上に記載した一定の条件の一つに「施設基準」があります。施設基準には様々ありますが、例えば当院で算定しているものに「精神科救急入院料1」というものがあります。これは、精神科の急性期入院治療に必要な人員・組織体制・設備などが整っているかどうかなど、様々な条件が定められており、全てを満たした場合に取得、算定できるものです。施設基準は条件が満たされていても届出をしなければ取得できないため、施設基準と当院の状況を比較し、算定できるかどうかの確認が必要となります。

(施設基準は数多くあり、条件が細かく定められています。そのため、施設基準の本は辞書よりも厚く、細かい字でびっしりと書き込まれています。読んでいると頭がくらくらしてきます。)

 

〇診療報酬請求

診療報酬は本人と保健組合に請求していますが、保健組合に請求する分は、毎月決められた期限までに、前月の全診療分をまとめて請求しています。様々な点数を請求するわけですが、時には、あれをやったけど点数を取っていませんでした、これをやるとこっちの点数も取れます、ということもあります。そのため、診療行為の内容と点数が正しく結びついているかの確認を行っています。診療行為に付随する点数を漏れなく請求することで、病院の経営を安定させています。

(電子カルテを導入していても、全ての点数を自動的に取り込めるわけではありません。カルテを読み込み、条件があっているか、算定できるものがあるかを確認しています。ある一定時期に、膨大な量のカルテ画面を凝視するため、目がちかちかしてきます。)

 

医療の現場というと医師や看護師、コメディカルなどが注目されますが、事務職員が陰から支えることで成り立っている側面もあります。医療の道を志している皆様、ぜひ事務職員にも目を向けてみてください。

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